投資用不動産を購入する際には、ある程度ターゲットを絞り、そちらの層の集客がしやすい物件を選ぶべきです。
価格の安さだけで購入してしまうと、想像以上に入居者が付かない可能性もあります。
今回は、幼い子どもがいる“子育て世帯”を集めやすい物件の特徴を中心に解説していきます。
この記事は約5分で読めます。
子育て世帯を集めやすい物件の特徴8選
子育て世帯を不動産投資のターゲットにするのであれば、以下の条件をクリアした投資用不動産を購入すべきです。
- 子育て世帯が多く入居している
- 周囲に公園がある
- 和室付き
- 玄関が広い
- 収納スペースが多い
- エレベーター付き
- 家事動線に優れている
- セキュリティ性が高い
子育て世帯が多く入居している
すでに入居者がいるオーナーチェンジ物件を購入する場合は、他の子育て世帯が多く入居している物件を選ぶ方が、新たな子育て世帯を集めやすいです。
なぜなら、同じような悩みを持つ世帯が多い方が、新たに入居する子育て世帯が生活しやすいからです。
また、すでに多くの子育て世帯がいる物件の方が、「子育てがしやすそう」という良いイメージを与えやすいため、購入前に入居者情報は必ず確認しておきましょう。
周囲に公園がある
子育て世帯を集めやすい物件の特徴としては、“周囲に公園がある”ということも挙げられます。
公園は子育て世帯にとって必須の周辺施設であり、幼児や赤ちゃんを連れて散歩に行けるだけでなく、周辺の同じような世帯とコミュニケーションを取る場所にもなります。
よって、オーナーは物件周辺に便利な公園がある物件を選び、そちらの良さについても入居希望者にアピールすることをおすすめします。
また、より公園の良さをアピールするのであれば、以下の点も事前にチェックし、できる限り利用しやすいことを伝えるべきです。
- 樹木の剪定、害虫駆除、清掃などの管理が行き届いているか
- 遊具が老朽化していないか
- 公園周辺の交通量は多くないか、危険な箇所はないか など
和室付き
和室付きの投資用不動産は、古さを感じやすいなどの理由から、お世辞にも人気がある物件とは言えません。
しかし、ターゲットが子育て世帯の場合は、話が変わってきます。
畳が敷き詰められた和室はクッション性が高く、幼児や赤ちゃんが転んだり、落下したりしたときのケガから守ってくれます。
特に、リビングのすぐ横に和室が配置されているようなレイアウトの場合、親御さんの目も届きやすいため、子どもが遊ぶ部屋や赤ちゃん部屋として最適な空間となります。
よって、入居希望者の子育て世帯には、必ず和室の良さもアピールしなければいけません。
玄関が広い
赤ちゃんがいる世帯は、ベビーカーを利用して外出することも多いです。
そのため、ベビーカーを常時置いておけるような広い玄関がある投資用不動産は、子育て世帯を集めやすいと言えるでしょう。
また、より子育て世帯の使いやすさを考えるのであれば、ベビーカーを押しやすいよう、なるべく玄関部分やドアの床部分の凹凸が少ない物件を選ぶのも効果的だと言えます。
収納スペースが多い
幼児や赤ちゃんのいる子育て世帯では、紙おむつなどのベビー用品を収納するスペースが必須です。
よって、オーナーは子育て世帯を集めたいオーナーは、なるべく玄関やキッチン、トイレや浴室など、至るところに収納スペースがある物件を選ぶべきです。
もちろん、クローゼットや押し入れなどの収納スペースに関しても、広い方が子育て世帯を集めやすいでしょう。
エレベーター付き
たとえ低層マンションであっても、エレベーターが付いていない物件は、子育て世帯に敬遠されやすくなります。
例えば、エレベーターのない物件の3階に住む子育て世帯がいるとしましょう。
この場合、外出時には赤ちゃんを抱いたまま階段を降りなければいけませんし、帰りは当然また上る必要があります。
ましてや、ベビーカーを使用するとなれば、かなりの重量を抱えての昇降となるため、親御さんの負担は計り知れません。
よって、子育て世帯を集めたいのであれば、必ずエレベーター付きの投資用不動産を選ぶべきです。
家事動線に優れている
幼児や赤ちゃんのいる子育て世帯の親御さんは、子どもの様子をチェックしながら家事をこなさなければいけないため、必ずと言って良いほど家事動線を確認します。
よって、オーナーは家事動線の優れた物件を購入しなければいけません。
例えば、周りを一周できるアイランド型キッチンは、家事動線に優れた代表的な設備と言えます。
その他、子どもの様子を見ながら調理ができる対面キッチンも、子育て世帯は魅力的に感じてくれます。
また、家事の効率を良くする設備が付いているかどうかも、物件購入時には必ずチェックしておきましょう。
例えば、洗い物を効率化できる食洗機や、洗濯物をすぐに乾燥させられる浴室乾燥機などが挙げられます。
その他、洗濯物を干す、たたむ、しまうという動作が一ヶ所でできる洗濯室も、忙しい子育て世帯にとっては非常に便利な設備と言えます。
セキュリティ性が高い
子育て世帯を集めやすい物件の特徴としては、“セキュリティ性が高い”ということも挙げられます。
例えば、オートロックや玄関前のモニター付きインターホン、防犯カメラ、24時間体制のセキュリティシステムといった設備がある物件は、安心して生活できるというイメージが強いため、子育て世帯には評価されやすいです。
また、“内廊下”になっている物件も、セキュリティ性が高く人気は出やすいでしょう。
内廊下とは、建物の内側にある廊下をいい、外側から各部屋は見えない造りになっています。
一方、外廊下は外側、つまり道路側に廊下があるため、外部からの目に付きやすく、若干セキュリティの面での不安があります。
今回の記事のポイントを整理!
今回の記事のポイントは以下になります。
- 子育て世帯が多く入居している物件は、新たな子育て世帯を集めやすい
- 周辺に公園があるかどうかは子育て世帯を集めるための重要なポイント
- 和室付き物件は子育て世帯にとって相性が良い
- 玄関や収納スペースの広さは子育て世帯を集めるための必須条件
- 家事動線やセキュリティ性の高さも子育て世帯に評価されるポイント
以上のポイントはしっかりと頭にインプットしておきましょう!