“東京で不動産投資をする”と聞くと、少し敷居が高いイメージがあるかと思います。
特に地方に住む方や、初めて不動産投資を行う方にとっては、なかなかハードルが高い選択肢でしょう。
では、東京で不動産投資をすることには、実際どのようなメリットがあるのでしょうか?
詳しく解説しましょう。
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東京で不動産投資をする4つのメリット
東京都内の物件を購入し、不動産投資をすることのメリットとしては、主に以下の4つが挙げられます。
- 賃貸需要が非常に高い
- 賃料収入が安定している
- 今後も人口増加が見込める
- 外国人の需要がある
賃貸需要が高い
東京は人口約1400万人(令和3年1月1日)と非常に多く、賃貸需要もとにかく高いです。
また、会社で勤務する方は、できるだけ勤務先の近くに住みたいと考えるケースが多いですが、東京は日本一企業の事務所が多いエリアであるため、必然的に借り手は多くなります。
もちろん、学校の数も多いため、学生をターゲットにした不動産投資でも、入居者付けに苦戦する可能性は低いでしょう。
余談ですが、東京都の発表によると、人口の多い市区町村は下記の通りです。
- 世田谷区 … 941,985人
- 練馬区 … 743,316人
- 大田区 … 738,754人
- 江戸川区 … 691,841人
- 足立区 … 683,069人
人口の多い市区町村
- 八王子市 … 576,560人
- 町田市 … 434,501人
- 府中市 … 263,430人
- 調布市 … 240,585人
- 西東京市 … 207,190人
賃料収入が安定している
東京の中でも、23区内は高めの賃料を設定しやすいため、安定した収入を得ることができます。
また、東京23区内にはワンルーム物件の建築規制というものが存在します。
これは、ワンルーム物件を新築する際に、一定の条件を求めるというものです。
つまり、建築規制があることにより、東京23区では、ワンルーム物件の供給が過多になる可能性は低いということです。
よって、築年数が経過しても賃料下落や空室のリスクが上がりにくいです。
これも、東京の不動産投資における賃料収入が安定している理由の1つです。
今後も人口増加が見込める
東京は、ただでさえ人口が多い上に、全国のさまざまなエリアから人が集まってきます。
特に東京23区は、2030年まで人口が増え続けるという見立てもあり、今後も賃貸需要が高い状態をキープできるでしょう。
また、人口が多いということは、たとえ空室が出たとしても、また次の入居者が見つかりやすいということでもあります。
参考までに、下記が東京都の発表に基づく令和3年1月を基準とした人口の増加が多い市区町村(対前月比・対前月同月比)となります。
人口増加の多い区市町村(対前月比)
- 新宿区 … 415人
- 豊島区 … 383人
- 台東区 … 271人
- 荒川区 … 256人
- 国分寺市 … 235人
人口増加の多い区市町村(対前年同月比)
- 品川区 … 4,700人
- 江東区 … 4,466人
- 世田谷区 … 2,886人
- 中央区 … 2,222人
- 国分寺市 … 1,692人
外国人の需要がある
東京というエリアは、海外の方にも広く知られています。
そのため、日本で働きたい外国人の入居者の需要も高いです。
ここ最近は、コロナの影響で来日する外国人が減少していますが、他エリアにはない需要を持っているという点は、大きなメリットと言えるでしょう。
また、東京の各企業は、積極的な企業誘致などを行うこともあり、これが外国人のビジネスパーソンの転入、ひいては外国人入居者の増加に繋がることも考えられます。
東京で行う不動産投資の注意点
東京で行う不動産投資でもっとも注意しなければいけない点は、なんといってもコスト面です。
冒頭で、“東京で行う不動産投資=敷居が高い”というイメージが強いことに触れましたが、これは“東京=コストが高い”というイメージが強いと言い換えることができます。
残念ながら、これは紛れもない事実であり、投資用不動産の購入費用、固定資産税などの税金は割高なため、ある程度資金や投資経験がある方が、スムーズに東京での不動産投資を始められるでしょう。
また、東京は、首都直下型の地震が発生すると予想されているにもかかわらず、いまだに耐震構造に不安がある物件が残っています。
よって、耐震性をよく確認せずに投資用不動産を購入してしまうと、一瞬で収入源を失い、多額の修繕費が発生する可能性があるため、注意が必要です。
東京の不動産投資におすすめの物件3選
では、東京で不動産投資をする場合、どのような投資用不動産を購入すれば良いのでしょうか?
おすすめの物件タイプは以下の3つです。
- 区分所有のワンルーム物件
- ワンルームの一棟アパート
- シェアハウス
区分所有のワンルーム物件
東京23区でいえば、区分所有のワンルーム物件が圧倒的におすすめです。
これは先ほども触れたように、建築規制があることによって、空室リスクや賃料の下落リスクが低くなっているからです。
また、23区内は単身世帯が非常に多く、入居者は比較的見つかりやすいでしょう。
もちろん、物件価格が高い東京において、比較的リーズナブルな価格で投資用不動産を購入できるというところも、区分所有のワンルーム物件がおすすめの理由です。
ちなみに、東京で区分所有のワンルーム物件を購入するのであれば、以下の条件をクリアしているかどうか事前にチェックしましょう。
- 最寄り駅から徒歩5~10分圏内
- 最寄り駅から物件の間に生活利便施設がある
- 最寄り駅が人気の駅、沿線である
- 間口が広い間取りになっている
- 25㎡以内(東京23区内の場合)
- ワンルームの一棟アパート
ワンルームの一棟アパートも、東京で不動産投資をする際におすすめの物件です。
例えば、30坪程度の木造アパートであっても、人口の多い東京あれば、十分な収入を得られます。
また、駅チカなどある程度立地の良い場所にあれば、多少古かったり、不便だったりするアパートであっても、入居者は集まる可能性が高いです。
不便な物件とは、共同シャワー・トイレの物件や、ユニットバスの物件などを指します。
もちろん、マンションと比べて購入費用、ランニングコストが安いところも魅力です。
シェアハウス
何度も言うように、東京23区はワンルーム物件の建築規制が存在するため、1人暮らしをする方が安い物件を探しにくい傾向にあります。
そんな状況の中、なんとか賃料を安くしようと、最近は友人などと複数人で住むシェアハウスを選ぶ方が増加しています。
そのため、中古物件を購入し、シェアハウスとして貸し出すのもアリでしょう。
特に、学生街などでは、シェアハウスの需要がかなり高まることが予想されます。
ただ、シェアハウスに適している物件は決して多くありませんし、ある程度設備を充実させる必要があるため、リノベーション費用などはかかりやすいです。
今回の記事のポイントを整理!
今回の記事のポイントは以下になります。
- 東京は賃貸需要が高く、安定した賃料収入が得られる
- 東京は今後も人口増加が継続する上、外国人入居者の需要も多い
- 東京の投資用不動産はコストが高く、自然災害に弱いものも多い
- 東京で不動産投資をするなら、区分所有ワンルームや一棟アパート、シェアハウスがおすすめ
以上のポイントはしっかりと頭にインプットしておきましょう!