これから不動産投資を始めようとする方は、自身が不動産投資に向いているのか、向いていないのかを考えたことがありますか?
不動産投資はオーナーの力が大きく影響する投資であるため、当然向き不向きは存在します。
今回は、向いている人と向いていない人の特徴をそれぞれ解説したいと思います。
この記事は約5分で読めます。
不動産投資に向いている人の特徴
まずは、不動産投資に向いている人の特徴をいくつか見ていきたいと思います。
具体的には以下の通りです。
- 資金管理が得意
- 長期的なスパンで物事を考えられる
- 借入をポジティブに捉えられる
- コミュニケーション能力が高い
- 決断力、行動力がある
資金管理が得意
日常で行う資金管理が得意な方は、不動産投資に向いていると言えます。
不動産投資をスタートさせ、ある程度経営が軌道に乗ると、徐々に収入も増加してきます。
しかし、急に空室ができたり、賃料の未払いが発生したり、思わぬ修繕費がかかったりと、不動産投資にはいくつものリスクがあります。
このような場合に備え、計画的に資金を残しておける方は、収入減や支出があったとしても、大きなダメージを受けずに乗り越えられるでしょう。
長期的なスパンで物事を考えられる
投資用不動産を購入する際には、35年などの長期でアパートローンを組み、賃料収入から毎月返済していきます。
また、完済までの間には、大規模修繕なども計画的に行わなければいけません。
よって、長期的なスパンで物事を考え、計画を立てられる方は、不動産投資に向いていると言えます。
逆に、不動産投資は株式やFXなどとは異なり、短期的な利益を獲得するための能力については、あまり必要ありません。
借入をポジティブに捉えられる
先ほども触れたように、不動産投資を始める際には、物件の取得費用としてアパートローンを利用するケースがほとんどです。
アパートローンは、いわば金融機関などからの“借金”ですが、こちらをポジティブに捉えられる方は不動産投資に向いていると言えます。
居住用不動産や自動車などとは違い、投資用不動産は物件そのものが利益を生み出します。
よって、借金の金額が大きかったとしても、不動産投資の計画がきちんとしていれば、早期に完済できる可能性は十分にあります。
コミュニケーション能力が高い
不動産投資とコミュニケーション能力があまり結びつかないという方も、決して少なくないでしょう。
ただ、実際投資用不動産のオーナーは、数々の人物や法人と関わりを持つことになります。
例えば、物件探しでは不動産会社、金融機関の力が必須ですし、不動産投資を開始した後も、管理会社や保証会社などとの関わりがあります。
もちろん、入居者や工事の施工業者、近隣住民とコミュニケーションを取る機会もあるでしょう。
よって、ある程度コミュニケーション能力がなければ、意思疎通ができなかったり、印象を悪くしたりする可能性があります。
決断力、行動力がある
不動産投資は、決断と行動の連続です。
特に物件探しにおいては、少しでも条件が良いと感じた物件をすぐに精査し、購入の判断をすることが求められます。
逆に、不動産投資をリタイアする際には、売却できるタイミングでうまく売却する行動力も必要になります。
不動産投資に向いていない人の特徴
以下の特徴を持つ方は、不動産投資にあまり向いていないと言えるでしょう。
- 一切損をしたくない
- 決断を先延ばしにしがち
- 自分で考えて行動するのが苦手
一切損をしたくない
不動産投資では、安定した利益を得ていたにもかかわらず、突然退去者が出て収入が減ってしまうリスクがあります。
また、自然災害などの影響により、莫大な建物の修繕費がかかることも考えられます。
このようなリスクを一切受け入れたくない、一切損をしたくないという方は、不動産投資には向いていないと言えます。
そもそも、投資はある程度のリスクを負った上で利益を取りに行くものですから、このような方は他の投資商品でも、あまり良い結果が望めないでしょう。
決断を先延ばしにしがち
好条件の投資用不動産は、基本的に売りに出されてからすぐに買い手がつきます。
よって、良い物件を見つけたにもかかわらず、「とりあえず今は保留しよう」といった風に決断を先延ばしにすると、すぐ他の投資家に取られてしまいます。
また、不動産会社や管理会社などから、「修繕をした方が良い」「新しい設備を導入した方が良い」といった提案があったとしましょう。
このような場合に、「今は少し忙しいから」といった理由で結論を出さずにいると、入居者獲得のチャンスを逃してしまうことも考えられます。
自分で考えて行動するのが苦手
不動産投資は、さまざまな関係者のサポートによって成り立つ投資です。
ただ、最終的な判断を下すのは常にオーナーであるため、自分で考えて行動・決断するのが苦手という方は、不動産投資に向いていないと言えます。
投資用不動産オーナーのイメージと実態
投資用不動産のオーナーに対し、“毎日特にすることもなく、悠々自適な生活を送っている”というイメージを持っている方もいるでしょう。
しかし、このような余裕のある生活ができるオーナーは、ほんの一握りです。
また、すでに成功しているオーナーであっても、“特にすることがない”というわけではありません。
確かに、管理業務に関しては、管理会社に一任しているケースがほとんどですが、順調に利益を上げているオーナーの多くは、投資規模の拡大を図るために日々行動しています。
例えば、新しく物件を購入するエリアの選定、物件探し、キャッシュフロー計算といった作業は、成功しているオーナーほど怠らずに徹底しているケースが多いです。
もちろん、本職が別にある“兼業投資家”の方は、日々仕事をしながら、合間を縫って不動産投資を行うため、非常に負担が大きいです。
今回の記事のポイントを整理!
今回の記事のポイントは以下になります。
- 長期的なスパンで物事を考えられる方は不動産投資に向いている
- 関わる人物・法人が多い不動産投資において、コミュニケーション能力は必須
- 一切損をしたくない方は不動産投資を含む投資全般に向いていない
- 決断を先延ばしにしがちな方は、不動産投資におけるチャンスを逃しやすい
以上のポイントはしっかりと頭にインプットしておきましょう!