不動産投資を成功させるにあたって、収益性の高い投資用不動産は必要不可欠です。
また、将来売却することまで考えるのであれば、なるべく価値を維持できる物件を選ぶことも意識しなければいけません。
ここからは、価値が落ちにくい投資用不動産の特徴について解説したいと思います。
価値を維持できる投資用不動産の特徴8選
なるべく購入時から売却時までの価値を維持できれば、好条件で売却できるため、不動産投資のリタイアがスムーズになります。
また、以下のような特徴を持つ投資用不動産は、比較的価値が落ちにくいと言えます。
- 人気エリアにある
- アクセス環境が良い
- 眺望や日当たりに優れている
- 希少性が高い
- 管理状況が良い
- ブランド力が高い
- 重厚感がある
- 政策とマッチしたエリアにある
人気エリアにある
価値が落ちにくい投資用不動産の特徴には、まず“人気エリアにある”ということが挙げられます。
具体的には、人気がある上に人口密度が高いエリアや、人口が増加傾向にあるエリアにある物件です。
関東圏でいうと、以下のエリアが該当します。
- 横浜
- 恵比寿
- 吉祥寺
- 大宮
- 目黒
- 品川
- 新宿 など
ただ、現時点で人気でも、高齢者の人口が増えていたり、子育て世代の人口が減っていたりするエリアは、数十年後価値が下がっている可能性があるため、そこは購入時に確認しましょう。
アクセス環境が良い
価値が落ちにくい投資用不動産の特徴としては、“アクセス環境が良い”ということも挙げられます。
例えば、大きく括ると同じエリアであっても、やはり最寄り駅が近くにある物件の方が、価値は下落しにくいとされています。
これは、駅チカ物件の賃貸ニーズが高いということを表しています。
また、駅チカ物件を経営したいという投資家の方も多いため、アクセス環境が良くなおかつ人気のエリアで投資用不動産を購入すれば、将来売却に苦戦する心配は少なくなります。
眺望や日当たりに優れている
眺望や日当たりに優れている投資用不動産も、比較的価値は維持しやすいとされています。
特に、前面に公園、墓地などがある物件はおすすめです。
なぜなら、これらの施設は、基本的に取り壊される心配がないからです。
つまり、公園や墓地に近ければ、その投資用不動産は、いつまでも良い眺めと日当たりを確保し続けられるというわけです。
逆に、ただ単に眺望や日当たりに優れているだけだと、目の前に高層マンションやビルなどが建つことで、長所が消えてしまうおそれがあるため、注意しましょう。
希少性が高い
価値を維持しやすい投資用不動産の特徴としては、“希少性が高い”ということも挙げられます。
例えば、比較的低層の住宅が広がっているエリアがあるとしましょう。
このようなエリアにおける希少性の高い物件とは、タワーマンション等の高層物件を指しています。
また、もし当該エリアに1軒しか高層物件がない場合、その物件は非常に希少性が高く、今後もしばらく価値が下がる心配はないでしょう。
他には、以下のような投資用不動産も、希少性が高いと判断できます。
- 単身者向け物件が連なるエリアにあるファミリー世帯向け物件
- 戸建てが連なるエリアにあるマンション
- 築年数が古い物件が連なるエリアにあるオートロック付き物件 など
管理状況が良い
価値が落ちにくい投資用不動産の特徴としては、”管理状況が良い“ということも挙げられます。
投資用不動産は、適宜メンテナンスをしなければすぐに老朽化しますが、逆に言えばメンテナンスが徹底されていれば、築年数が古くても綺麗な状態を保てます。
また、綺麗な状態を保っていれば、必然的に価値も下がりにくくなります。
よって、投資用不動産購入時は、以下の点を見て管理状況が良いかどうかを判断しましょう。
- エントランスの清掃は行き届いているか
- 駐車場、駐輪場は綺麗か
- 外壁にひび割れはないか
- タイルは剥がれていないか
- 設備に破損個所や不備はないか など
ブランド力が高い
価値が落ちにくい投資用不動産の特徴には、“ブランド力が高い”ということも挙げられます。
ブランド力が高い物件とは、いわゆる“ブランドマンション”と呼ばれるもので、簡単にいうと高所得の方をターゲットにした、ハイグレードなマンションを指しています。
様々な有名デベロッパーがブランドマンションを提供していて、これらは今後も価値を維持し続ける可能性が高いです。
主なブランドマンションには、以下のものが挙げられます。
デベロッパー | マンション名 |
三井不動産 | パークマンション、パークタワー、パークコート |
住友不動産 | シティハウス、シティタワー、グランドヒルズ |
三菱地所レジデンス | ザ・パークハウス、ザ・パークハウスグラン |
東京建物 | ブリリア、ヴェール |
野村不動産 | プラウド、プラウドタワー |
東急不動産 | アルス、ブランズ |
重厚感がある
“重厚感”がある投資用不動産は、価値を維持しやすいと言われています。
具体的には、大理石や御影石など、高級な素材が多く使用されている物件や、外壁がタイルや石張りになっている物件などが挙げられます。
都心に立つ大手百貨店のように、見るからに高級感に溢れる建物は、それがたとえ投資用不動産であっても、長い間価値を維持し続けるのです。
ちなみに、このような物件は非常に高額ですが、将来的に好条件で売却しやすいことを考えると、決して高い買い物ではありません。
政策とマッチしたエリアにある
価値が落ちにくい投資用不動産の特徴には、“政策とマッチしたエリアにある”ということも挙げられます。
国や自治体の政策とマッチしていれば、現時点でそれほど人気ではなくても、今後の再開発などで需要が増える可能性があるからです。
もちろん、これは都市部に限ったことではありません。
一般的には郊外とされるエリアでも、再開発が実施されれば需要は増えますし、人口も増加しやすくなります。
今回の記事のポイントを整理!
今回の記事のポイントは以下になります。
- ニーズ高く、アクセス環境が良いエリアの物件は価値が落ちにくい
- 管理状況が良い物件は綺麗な状態を維持できるため、価値も下がりにくい
- ブランドマンションはデベロッパーの不祥事等がない限り、高い価値を維持し続ける
- 国や自治体の政策にマッチしたエリアの物件は、今後の伸び代に期待できる
以上のポイントはしっかりと頭にインプットしておきましょう!