不動産売却時には、購入希望者が物件のチェックをするため現地に訪れます。
内見で良い印象を持ってもらうことで、売主は不動産売買契約の成立にかなり近づくことができます。
ここからは、不動産売却時の内見準備におけるポイントをいくつか解説しますので、売主の方はぜひ参考にしてください。
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不動産売却時の内見準備におけるポイント10選
不動産売却の内見準備では、以下の10のポイントを押さえておきましょう。
- 第一印象を左右する場所から清掃する
- 清掃は専門業者に依頼する
- 不要なものを排除する
- 収納スペースを綺麗にする
- できるだけニオイを除去する
- 傷や凹みを修復する
- スリッパ、サンダルを用意する
- 共用部分に問題がないか確認する
- 質問の答えを用意しておく
- 照明の照度を上げる
第一印象を左右する場所から清掃する
不動産売却時の内見準備のポイントとしては、まず“第一印象を左右する場所から清掃する”ということが挙げられます。
内見時には、前もって室内の清掃をしておかなければいけませんが、すべての購入希望者が隅々まで清掃しているかどうかチェックするとは限りません。
つまり、あまり目に付かないところばかり清掃して、必ず目に付く場所の清掃を怠ると、イメージを悪くしてしまうということです。
よって、まずは以下の点を綺麗にすることを意識しましょう。
- キッチン周り
- トイレ
- 浴室
- リビング回り
- 玄関 など
清掃は専門業者に依頼する
先ほど解説したような室内の清掃は、専門業者に依頼することをおすすめします。
業者の方が、効率的かつ徹底的に清掃できる可能性が高いからです。
また、以下のような汚れは、専門業者に依頼しないと、なかなか完全に取り除くことはできません。
- レンジフード、換気扇の油汚れ
- コンロの焦げ
- 浴室のサビ
- トイレの尿石 など
不要なものを排除する
不動産売却時の内見準備におけるポイントとしては、“不要なものを排除する”ということも挙げられます。
購入希望者のイメージをアップさせるには、清潔さをアピールすることも大事ですが、同じくらい大事なのが“広く見せる”ということです。
よって、実際内見が行われる前に、できる限り不要なものは処分しておきましょう。
特に、単身者用のあまり広くないマンションなどを売却する際には、必ず意識すべきです。
収納スペースを綺麗にする
不動産売却時の内見準備におけるポイントには、“収納スペースも綺麗にしておく”ということも挙げられます。
先ほど、すべての購入希望者が、家の隅々まで清掃されているかチェックするとは限らないという話をしました。
ただ、押し入れやクローゼットなどの収納スペースは、チェックされる可能性が極めて高いです。
このとき、中に物が残っていたり、清掃が不十分だったりすると、あまり良い印象を与えられません。
できるだけニオイを除去する
不動産売却時の内見準備のポイントには、“できるだけニオイを取っておく”ということも挙げられます。
長年、その物件に住んでいる売主は気が付かないかもしれませんが、家にはそれぞれ独特なニオイというものがあります。
また、ニオイには好き嫌いがあるため、売主は良いニオイだと思っていても、それが購入希望者に悪いイメージを与えることがあります。
よって、内見が決まった段階で、室内の換気はできるだけ長時間行いましょう。
傷や凹みを修復する
不動産売却時の内見準備におけるポイントとしては、“傷や凹みを修復しておく”ということも挙げられます。
不動産売却前には、あまり室内のリフォームをしない方が良いとされています。
こちらは、リフォームが必ずしも購入希望者に良いイメージを与えるとは限らず、もし不評だったらリフォーム費用が無駄になってしまうからです。
ただ、傷や凹みに関しては、直っている方が良い印象を与えられるのは明確なため、必ず修復しておきましょう。
スリッパ、サンダルを用意する
不動産売却時の内見準備におけるポイントには、“スリッパ、サンダルを用意する”ということも挙げられます。
こちらは、購入希望者がスムーズに室内を内見するための、最低限の準備です。
玄関には、室内を歩く際に履いてもらうスリッパを用意し、バルコニーにはサンダルを用意して、スムーズに外に出られるようにしておきます。
また、売主や同席する不動産会社の担当者も同じように、室内やバルコニーを歩くことがあるため、スリッパやサンダルは最低でも3セット用意しておきましょう。
共用部分に問題がないか確認する
不動産売却時の内見準備におけるポイントには、“共用部分に問題がないか確認する”ということも挙げられます。
こちらは、マンション等の集合住宅を売却する際に限ったことですが、購入希望者は室内だけでなく、エントランスや集合ポスト、エレベーターなどの共用部分もチェックします。
よって、これらの状態が悪いと、イメージダウンにつながる可能性があります。
もちろん、売主自身が共用部分に手を加えるのはあまりよろしくないため、気になる箇所がある場合は、管理会社に事情を説明し、改善してもらうようにしましょう。
質問の答えを用意しておく
不動産売却時の内見準備におけるポイントには、”購入希望者からの質問に対する答えを用意しておく“ということも挙げられます。
特に、以下のような質問をされる機会は非常に多いため、事前に答えの内容を整理しておきましょう。
- 売却理由は?
- 騒音の程度は?
- 周辺の暮らしやすさは?
- 近隣住民の仲は? など
ここで曖昧な返答をしたり、答えられなかったりすると、「何か隠しているのでは?」と思われてしまうため、注意しましょう。
照明の照度を上げる
不動産売却時の内見準備におけるポイントには、”照明の照度を上げる“ということも挙げられます。
同じ物件であっても、やはり暗いよりも明るい方が良いイメージを与えられます。
よって、長年同じ照明を使用しているのであれば、内見が実施されるのを機に交換し、照度を上げておきましょう。
具体的には、シーリングライトやペンダントライトといった“全体照明”と、ダウンライトやスポットライト、スタンドライトなどの“部分照明”を組み合わせることをおすすめします。
今回の記事のポイントを整理!
今回の記事のポイントは以下になります。
- 内見前の室内清掃は、ピンポイントで清掃業者に依頼すべき
- 不要なものやニオイは内見までにできるだけなくしておくべき
- 小さな傷や凹みは修復しておくべき
- マンションの内見の場合、共用部分の清潔感などにも気を配るべき
- 内見時によくある質問の答えは用意しておくべき
以上のポイントはしっかりと頭にインプットしておきましょう!