不動産投資の最終目標は、満室にすることでも投資規模を拡大させることでもなく、投資用不動産を理想的な売却をすることによってスムーズにリタイアすることです。
しかし、売却の依頼をしたもののなかなか買い手が見つからず、困っているオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか?
また、「売却活動を任せたものの、しばらくその不動産会社から連絡が来ないんです…。」といったご相談も度々耳にします。
今回は、投資用不動産が売れない理由とその対策について、具体的に解説したいと思います。
この記事は約5分で読めます。
投資用不動産が売れない7つの理由と対策
投資用不動産の売却に苦戦している場合、以下のいずれかに該当している可能性があります。
- 売り出し価格が高い
- 同じ建物内に競争相手がいる
- 築年数が古い
- エリアのニーズがない
- 売却活動が不十分
- 内見時の対応が悪い
- 内見時の室内に清潔感がない
売り出し価格が高い
売り出し価格が高いと、投資用不動産はなかなか売れなくなります。
これは、単純に価格として高いというケースと、同エリアにある同条件の物件と比べて高いというケースの2つを指しています。
価格が高くなれば、単純に買い手は限定されてしまいますし、他に同じような条件でもっと安い物件があるなら、投資家の多くはそちらを選んでしまいます。
ちなみに、売り出し初めてから3ヶ月以上まったく音沙汰がない場合は、売り出し価格が相場を上回っている可能性が高いため、一度相場を調べ直し、不動産売買の書き入れ時といわれる1月、2月、9月などに値下げすると良いでしょう。
同じ建物内に競争相手がいる
例えば、区分所有のワンルーム物件などを売却する場合、同じ建物内において、同時期に売却を行う別の投資家がいることもあります。
また、同じ建物内で売り出し時期が被ってしまうと、どうしても条件が良い方が買い手はつきやすくなります。
例えば、中部屋のワンルーム物件を売却しようとするタイミングで、同じ建物内の角部屋を売却する投資家が現れた場合などは、先を越される可能性が高いです。
このようなことにならないために、できるだけ他の投資家と違うタイミングでの売却を心掛けましょう。
同時期に売り出されている同じ建物内の物件を事前にチェックし、その売買が成立するまでの間は、しばらく静観しておくべきです。
築年数が古い
築年数が経過している投資用不動産は、よほど安くない限りなかなか買い手が付きません。
これは、もちろん収益性が高い物件ではないことが理由です。
また、築年数が古い物件は、担保評価が低く、購入時に利用するアパートローンの審査にも通過しづらいです。
よって、古い投資用不動産を持つオーナーは、売却前に必ずリフォームを行いましょう。
ただ、フルリフォームはあまりにもコストがかかりすぎるため、本当に必要な部分だけリフォームすることをおすすめします。
例えば、バランス釜などかなりニーズの少ない設備がある物件の場合、それを新しいものと入れ替えるだけでも、買い手が見つかる可能性はアップします。
エリアのニーズがない
どれだけ優れた投資用不動産でも、そのエリアのニーズがなければ売却は成立させづらいです。
例えば、駅チカであったり、周辺施設が充実していたりするワンルーム物件であっても、そのエリアの主な居住層がファミリー世帯の場合、買い手はなかなか見つかりません。
この場合は、ポータルサイト等に掲載する投資用不動産の登録情報を、なるべく魅力的なものにしましょう。
少ないターゲットに向けて物件の良さを訴求するためには、周辺の情報なども含め、とにかく1つ残らずメリットを掲載するしかありません。
売却活動が不十分
オーナーがどれだけ必死に準備し、対策を練っていても、不動産会社による売却活動が不十分である場合、投資用不動産はなかなか売れません。
この場合は、不動産会社と結ぶ媒介契約を一度見直してみましょう。
できるだけ早く買い手を見つけたいという方は、信頼できる1社と“専任媒介契約”を結ぶことをおすすめします。
この媒介契約であれば、不動産会社は売却活動に力を入れてくれる可能性が高くなります。
もちろん、一般媒介契約を結んだ場合、すべての不動産会社が売却活動をおろそかにするというわけではありません。
ただ、不動産会社も商売で売買の仲介をしているため、他の不動産会社と契約できない顧客の投資用不動産を優先して売却したいと考えているのは事実です。
内見時の対応が悪い
購入希望者が現れたにも関わらず、内見時の対応をおろそかにしていると、なかなか投資用不動産の売却は成立にまで至りません。
例えば、購入希望者に愛想良く接していなかったり、質問に適切に答えていなかったりするだけでも、売却できる可能性はガクッと下がります。
よって、思い当たる節がある方は必ず改善しましょう。
逆に、売主の立場になって適切に対応し、なおかつその物件のオーナーしか知り得ないような具体的な情報を伝えることができれば、購入希望者の心象は良くなり、売却に繋がりやすくなるでしょう。
内見時の室内に清潔感がない
投資用不動産の内見に訪れる購入希望者は、まっさらな状態の室内を見て、購入するか否かを判断したいと考えます。
そのため、明らかに汚れていたり、整理整頓ができていなかったりする場合、購入まで進んでもらえる可能性は低いです。
よって、いつ内見に来てもらっても良いように、定期的に物件を訪れて清掃したり、ハウスクリーニングを依頼したりすることは重要です。
それでも売れない方は…
もし仮に打てる手はすべて打ったにも関わらず、まだ投資用不動産の買い手が見つからないという場合は、一度当社エクステージジャパンにご相談ください。
当社には、投資用不動産仲介のエキスパートとして、これまで数千戸もの区分マンションの売却をサポートしてきた実績があります。
特に始めて投資用不動産の売却をしようと検討されている方は、何をどのように判断、対処していいのか戸惑うこともあるでしょう。
- 売却活動をお願いした不動産屋に放置されている…
- サブリース契約によって不動産屋と揉めている…
- 残債が多額にあり、手放したいものの売り時が分からない…
- そろそろ売却を考えていたがどうしていいかわからなかった…
無理を迫るようなセールスをすることは一切ありませんので、もし仮に上記に該当するような内容でお悩みでしたら、お気軽にお悩みや現状の問題等をお聞かせください!
今回の記事のポイントを整理!
今回の記事のポイントは以下になります。
- 売り出し価格が相場より高いと、条件の似た他の投資用不動産の方が売れやすくなる
- 同じ建物内に競争相手がいる場合は、なるべく売り出し時期をずらすべき
- 条件の良い投資用不動産でも、エリアのニーズが少なければなかなか売れない
- 専任媒介契約を結べば、不動産会社は売却活動に力を入れてくれやすい
以上のポイントはしっかりと頭にインプットしておきましょう!