現在マイホームを所有し、特に売却する予定がない方であっても、今後どうなるかはわかりません。
では、不動産売却を行う主な理由には、一体どのようなことが挙げられるのでしょうか?
今回は、不動産売却を行う理由をランキング形式で紹介しますので、興味がある方は最後までご覧いただけると幸いです。
この記事は約10分で読めます。
不動産売却を行う理由ランキングTOP10
現在マイホームを所有する方は、以下のいずれかの理由で売却する可能性が高いです。
1つずつ順番に見ていきましょう。
- 10位:結婚
- 9位:転職、子どもの進学
- 8位:子どもの独立
- 7位:介護
- 6位:家族との同居
- 5位:離婚
- 4位:転勤
- 3位:資金の捻出
- 2位:ローン返済
- 1位:住み替え
10位:結婚
独身時代にマイホームを購入していた方は、結婚することを機に不動産売却を行うことがあります。
単身者用とファミリー用の物件は、広さや設備、機能などに細かい違いがあるため、利便性を考慮して買い換えを図る方は多いです。
このとき、売却する不動産が築年数の浅いものであったり、高性能なものであったりすると、好条件で売却することができ、住み替えはスムーズに進みます。
9位:転職、子どもの進学
マイホームを所有する方自身やその配偶者が転職をしたり、子どもが進学したりしたときに、現在の住居では交通の便が悪くなってしまうことがあります。
このようなケースでも、不動産売却を行い、よりアクセス環境に優れた物件に移り住むことがあります。
8位:子どもの独立
子どもが独立し、夫婦2人だけの生活になると、空き部屋なども増え、家が広く感じることがあります。
このような場合に、コンパクトなマンションなどに引っ越すため、マイホームを売却し、購入資金を得るという方は少なくありません。
7位:介護
介護を理由とする不動産売却には、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。
- 介護費用を用意するための不動産売却
- 親もしくは自身が介護施設に入居するための不動産売却
- 在宅介護に適した家に転居するための不動産売却
これらのパターンがいくつか複合していることもあります。
6位:家族との同居
これまで別々に暮らしていた親、子どもなどの家族と同居することを理由に、不動産売却を行うというケースもあります。
例えば、子ども世帯に親世帯が同居することになった場合、親世帯の物件は空き家になるため、賃貸に出すか売却するかどちらかを選択します。
このとき、老朽化が激しかったり、賃貸ニーズが少ないエリアにあったりする物件の場合は、売却して手放すのが一般的です。
5位:離婚
結婚が理由の不動産売却があれば、当然離婚が理由の不動産売却もあります。
離婚の際は、預貯金や不動産などの財産分与を行います。
このとき、結婚後に夫婦で築き上げた財産については、1/2に分けるのが一般的ですが、離婚後の不動産に夫、妻のいずれも居住しない場合、売却して現金化し、それを分配とするというケースがよく見られます。
4位:転勤
転勤により、勤務先が遠隔地になってしまったことが理由で、泣く泣くマイホームを売却するというケースもあります。
もちろん、家族で居住する場合は、転勤する夫のみが単身赴任し、残った家族が所有物件に住み続けるということもあります。
ただし、最初から転勤期間が長期になるとわかっている場合は、思い切って不動産を売却し、家族で転勤先の近くに転居するというケースが多いです。
3位:資金の捻出
借金などがかさみ、どうしても資金繰りが厳しくなってしまったときに、不動産を売却して資金を捻出するというケースもあります。
具体的には、不動産を売却して返済などを済ませた後、賃貸物件などに移り住むというケースです。
しかし、借金などを抱えていた過去がある方は、賃貸物件の審査に通過しにくくなる傾向にあり、不動産売却後に住まいが確保できない可能性もあるため、このような決断は慎重に行わなければいけません。
2位:ローン返済
不動産を購入する方のほとんどは、自己資金だけでなく、住宅ローンによって調達した資金もあわせて購入します。
また、住宅ローンを組む際は、無理なく返済できるように融資額や金利、返済期間などを考慮しますが、必ずしも予定通り返済できるとは限りません。
例えば、返済途中で収入が少なくなったり、身体を壊したりしてしまうと、返済は苦しくなってしまいます。
団体信用生命保険などに加入していれば話は別ですが、未加入の方はこのような場合に、不動産を売却してローンを返済しようと考えることがあります。
ただし、住宅ローンが残っている不動産には抵当権が設定されているため、売却するには売却益+自己資金で残債を完済しなければいけません。
ちなみに、売却益+自己資金で残債を完済できない場合は、任意売却も視野に入れる必要があります。
1位:住み替え
不動産売却におけるもっともポピュラーな理由は、やはり住み替えです。
こちらは、特別な理由があることによるものではなく、単純に今の住居より良い家に移ることを目的としています。
もちろん、住み替えの根本的な理由には、子どもが成長したり、新しい子どもが生まれたりして、家が手狭になってきたことなどがありますが、シンプルに経済的な余裕が出てきたことにより、住み替えを行うというケースも多いです。
ネガティブな売却理由の伝え方について
前述の通り、不動産売却にはさまざまな理由がありますが、離婚やローン返済が難しくなったことなど、ネガティブな売却理由については、買主にそのまま伝えても良いのでしょうか?
結論から言うと、これらのプライベートな事情については、必ずしも伝える必要はありません。
ただし、雨漏りや建築制限、騒音や振動、事故物件など、何かしらの瑕疵がある物件を売却する場合は、その旨を買主に伝える必要があります。
今回の記事のポイントを整理!
今回の記事のポイントは以下になります。
- 子どもが独立し、部屋が広くなったことを理由に、不動産売却をする方は多い
- 離婚時は、不動産を売却して現金化し、財産分与を行うケースがよく見られる
- 住宅ローンが残っている不動産には抵当権があるため、残債を完済しなければ売却できない
- 住み替えを理由に不動産売却をするケースがもっともポピュラー
以上のポイントはしっかりと頭にインプットしておきましょう!