不動産投資を行うにあたって、管理会社の存在は必要不可欠です。
しかし、中にはオーナーにとって、心強い存在ではない管理会社が存在するのも事実です。
今回は、パートナーとして選ばない方が良い管理会社の特徴について解説しますので、今後不動産投資を行う方はぜひ参考にしてください。
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選ばない方が良い管理会社の特徴5選
管理会社は、投資用不動産のオーナーと入居者の間に入り、賃料の回収や建物・入居者管理などを行います。
管理会社に依頼せず、オーナーが自主管理をすることも可能ですが、実際そのような方法で不動産投資を行うケースはほとんどありません。
特に、普段会社員などの本業をこなしている兼業投資家の方にとって、物件の管理や対応を代行してくれる管理会社は非常にありがたい存在です。
しかし、以下のような特徴を持つ管理会社は、オーナーの足を引っ張ったり、十分なサポートをしてくれなかったりする可能性が高いため、選ばない方が良いです。
- 対応が遅い
- 報告の意識が薄い
- 自社の利益を優先している
- 建物の管理が不十分
- 入居者付けが下手
対応が遅い
管理会社に不動産投資の管理を依頼する場合、オーナーは当然管理に伴う手数料を支払わなければいけません。
また、手数料にはある程度相場があるものの、業務範囲などによって金額は変わってくるため、まずは見積もりを出してもらう必要があります。
しかし、こちらの見積もりを出すまでに数週間もの時間を要するような管理会社は、対応が遅く、あまり信用できないため、選ぶべきではありません。
実際依頼してしまうと、その後もあらゆる対応に遅れが生じる可能性があります。
例えば、入居者からのクレームに対応するのが遅れると、入居者同士のトラブルや退去にもつながりかねません。
よって、とにかく対応が早いかどうかについては、なるべく早めに着目しておくことをおすすめします。
報告の意識が薄い
不動産投資をするにあたって、管理会社に管理を依頼する場合、オーナーの仕事量はそれほど多くありません。
もちろん、最終的な意思決定はオーナーが行いますが、物件や入居者の管理は基本的に管理会社が行い、問題が起これば適宜解決してくれます。
しかし、管理会社の中には、投資用不動産において発生した問題や、必要な修繕などについて、オーナーに報告する意識が薄いところがあります。
このような管理会社は、あまり選ばない方が良いです。
なぜなら、報告の意識が薄い場合、オーナーの知らないところで問題が大きくなっていたり、無断で修繕が行われていたりする可能性があるからです。
投資用不動産における管理や対応をするのは管理会社であっても、あくまで所有者はオーナーです。
よって、管理会社に依頼するのであれば、細かいことでも逐一報告してくれるマメな会社をパートナーとして選ぶべきです。
ちなみに、管理会社を選ぶ段階でも、細かいことを報告してくれるかどうかは、ある程度判断できます。
「お分かりかとは思いますが…」「念のため…」といったような言葉を使い、常に伝えた方が良い情報を伝えてくれる管理会社は、非常に信頼度が高いです。
自社の利益を優先している
管理会社は、主にオーナーから依頼料を受け取ることで、事業を成立させている会社です。
よって、本当はできる限り多くの依頼料を受け取り、利益を大きくしたいと考えています。
また、管理会社がオーナーから受け取る料金には、他にも“広告料”が挙げられます。
こちらは、文字通り投資用不動産の広告宣伝を代行する代わりに受け取る料金を指していますが、頻繁に広告料の引き上げを打診してくるような管理会社は、あまり選ぶべきではありません。
このような管理会社は、投資用不動産の入居者付けではなく、自社の利益を優先している可能性が高いです。
同じようなケースでいうと、依頼料についての説明を受ける際、別途料金が必要になるケースについて、細かい解説をしてくれないような管理会社は、オーナーから多く利益を取ってやろうという魂胆が見えるため、敬遠すべきです。
投資用不動産のオーナーと管理会社との間には、必ず信頼関係がなければいけません。
建物の管理が不十分
管理会社が行う業務には、建物の共用部分における清掃や管理、保守点検も挙げられます。
これらの管理が徹底されているかどうかは、入居希望者が内見に訪れたときの第一印象に大きく影響するため、非常に重要です。
よって、建物の管理が不十分な管理会社には、管理を依頼しないことをおすすめします。
こちらを見極める方法としては、実際依頼をする前に、その会社が管理する物件を見に行くことが挙げられます。
また、このときチェックするポイントとしては、主に以下が挙げられます。
- ゴミ捨て場にゴミが散乱していないかどうか
- エントランスや廊下、エレベーターホールは汚れていないかどうか
- 駐輪場の自転車はキレイに並んでいるかどうか など
入居者付けが下手
投資用不動産を購入した後は、なるべく早く入居者を獲得し、空室を埋める必要があります。
そうしなければ、いつまで経ってもオーナーは利益を得ることができません。
よって、管理会社に依頼するのであれば、できる限り入居者付けの実績があり、なおかつスピーディーに空室を埋めてくれるところを選ぶことが望ましいです。
逆に、入居者付けが上手ではない管理会社に依頼すると、前述の通りオーナーはいつまでも賃料収入を得ることができず、ローンの返済などにより、マイナスばかりがかさんでしまう可能性があります。
また、入居者付けが上手か下手かを見極めるためには、依頼する前の段階で、どのような集客方法を行っているのか質問してみましょう。
このとき、ポータルサイトへの掲載のみで、なおかつ1社にしか掲載していないような管理会社は、入居者付けが下手であり、なおかつそこに費やすコストもあまりないことが予想できます。
今回の記事のポイントを整理!
今回の記事のポイントは以下になります。
- 対応が遅い管理会社はトラブルを大きくしてしまうおそれがある
- オーナーへの報告の意識が薄い管理会社には注意
- 自社の利益を優先する管理会社は信頼性が低い
- 管理会社における建物の管理だと、入居者は集まりにくい
- 入居者付けが下手もしくは集客方法が少ない管理会社には注意
以上のポイントはしっかりと頭にインプットしておきましょう!