不動産投資は、数ある投資の中でも、非常に人気の高い手法の1つです。
特に、首都圏には投資家のライバルが多く、同じような投資用不動産が乱立しているため、その環境でもしっかり利益を上げるには、効率良く不動産投資を進めていかなければいけません。
今回は、効率をアップさせる具体的な方法を解説していきます。
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間取り選びの効率を上げる方法
まずは、これから不動産投資を始める方に向けて、投資用不動産の間取り選びの効率を上げる方法について解説します。
具体的には、以下のような方法です。
- ターゲットを絞る・エリアごとの特徴を掴む
- 周辺の空室状況を把握しておく
ターゲットを絞る
効率良く投資用不動産の間取りを選ぶためには、必ず事前にターゲットを絞らなければいけません。
ターゲットを単身者に設定すれば、自ずと選択肢はワンルームや1Kなどになりますし、ファミリーに絞れば最低でも2LDKくらいの広さは必要になります。
また、持ち家を売却した高齢の方などをターゲットにするのであれば、ある程度バリアフリーの整った間取りを選ぶことになります。
エリアごとの特徴を掴む
ターゲットを絞る際には、エリアごとの入居者の特徴も掴んでおかなければいけません。
例えば、単身者にターゲットを絞って間取りを選ぼうとしても、そのエリアにファミリー層が多く住んでいる場合は、なかなか意中の物件は見つからないでしょう。
また、もし投資用不動産が見つかったとしても、エリアの特性上、あまり入居者が集まらず、不動産投資の効率は悪くなってしまうことが予想されます。
周辺の空室状況を把握しておく
投資用不動産の間取り選びにおける効率を上げるためには、事前に周辺の空室状況を把握しておく必要があります。
特に、購入しようとする物件と同じような間取りの物件における空室状況は、実際足を運んだり、不動産会社に質問したりして把握しなければいけません。
また、それらの空室の原因まで探ることができれば、申し分ないでしょう。
経営における効率を上げる方法
続いては、実際に投資用不動産を購入した後、経営する際の効率を上げる方法を見ていきましょう。
具体的には、以下の通りです。
- 管理業務を委託する
- 収入目標を設定する
- 優れた管理会社に依頼する
管理業務を委託する
経営の効率をアップさせるための代表的な方法は、なんといっても管理業務の委託です。
不動産投資は、オーナー自身がすべての管理業務を行うことで、コストを削減することができますが、これはハッキリ言って現実的ではありません。
特に、普段会社等で働く兼業投資家の方は、とてもではありませんが仕事をしながら管理したり、クレームや要望に対応したりすることは困難です。
よって、多少コストがかかってでも管理会社に業務を委託し、不動産投資を軌道に乗せて、十分依頼料を回収できるくらいの規模にすることを考えましょう。
収入目標を設定する
投資用不動産は、所有しているだけで以下のような費用がかかります。
- 固定資産税
- 管理費用
- メンテナンス費用、修繕費用
これらの費用がかかることを考え、事前に不動産投資における収入目標を設定した上で、毎月その目標を達成しなければ、手元に残る金額は毎回想定より少なくなってしまいます。
これは、決して効率の良い不動産投資とは言えません。
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優れた管理会社に依頼する
先ほど、投資用不動産を経営する際の効率を上げるには、管理業務を委託すべきだと解説しました。
また、より投資効率を上げたいのであれば、複数社の中からもっとも優れた管理会社を選定しましょう。
優秀な管理会社は、物件の管理を徹底して資産価値の低下を防止し、なおかつオーナーと入居者の間に立ち、双方が納得できるような迅速な対応をしてくれます。
ただ、管理会社の仕事ぶりに関しては、実際依頼しないとわからない部分が多いため、イメージと違った場合は、途中で依頼する管理会社を変更しても構いません。
税務上の効率を上げる方法
最後に、不動産投資における税務上の効率を上げる方法をいくつか紹介したいと思います。
具体的には以下のような方法です。
- 減価償却の計算をする
- 不動産取得税の軽減措置を利用する
- 優秀な税理士を味方につける
減価償却の計算をする
減価償却とは、長期間使用する固定資産について、時間の経過に合わせて経費として計上していくことをいいます。
不動産投資でも、物件の構造ごとに異なる耐用年数に応じ、減価償却を計上することが可能なため、毎年忘れずに行わなければいけません。
不動産取得税の軽減措置を利用する
投資用不動産を取得したり、増築あるいは改築したりした場合には、不動産取得税がかかることがあります。
ただ、これには軽減措置があり、対象になることでかなり税負担が軽減されるため、利用要件については必ずチェックしておきましょう。
ちなみに、軽減措置を受ける際の申請は、各都道府県税事務所に対して行います。
専用の申告書を建物用、土地用に1通ずつ用意し、不動産取得税の納税通知書などと併せて提出します。
優秀な税理士を味方につける
不動産投資における税務上の効率を上げるためには、やはり優秀な税理士の存在が必要不可欠です。
税理士は、国家資格を持った税金のスペシャリストであり、個人や企業から依頼を受け、税金に関するさまざまな業務をサポートしてくれます。
税理士に依頼できる業務は以下の通りです。
- 確定申告
- 節税対策
- 不動産投資に関するコンサルティング
中でも、不動産投資のジャンルに強い優秀な税理士を味方につけることができれば、申し分ありません。
税理士紹介サイトなどにおいて、得意ジャンルを不動産投資に絞って検索すれば、実績のある優秀な税理士が数多くヒットするでしょう。
今回の記事のポイントを整理!
今回の記事のポイントは以下になります。
- 間取り選びの効率を上げるには、ターゲット選びやエリアの特徴を把握することが大事
- 優秀な管理会社に業務を委託し、収入目標を設定すれば経営効率はアップする
- 不動産投資の効率をアップさせるには、減価償却や税金対策も忘れずに
- 優秀な税理士がいれば、経営や節税、確定申告などさまざまな場面で活躍してくれる
以上のポイントはしっかりと頭にインプットしておきましょう!