投資用不動産を購入する際には、できるだけ悪い立地条件を避けなければいけません。
ただ、一般的に立地が悪いとされる物件にも、実はメリットが隠れているというケースがあります。
ここからは、具体的にどのような物件が当てはまるのか、そしてどんなメリットがあるのかについて解説したいと思います。
この記事は約5分で読めます。
一般的に立地が悪いとされる物件とは?
投資用不動産を購入するにあたって、避けなければいけない“立地が悪い物件”には、主に以下のものが該当します。
- 線路が近い物件
- 墓地が近い物件
- 最寄り駅が遠い物件
- スーパーや薬局などが遠い物件
- 日当たりが悪い物件
線路が近い物件
線路が近い物件は、一般的に立地が悪いとされています。
なぜなら、電車が通過する音や振動を気にする入居者は多いからです。
また、線路がすぐ近くにあるということは、踏切も比較的近いということであり、場合によっては交通渋滞も起きやすくなってしまいます。
このような環境も、入居者にとってはあまり魅力的ではありません。
墓地が近い物件
墓地が近い物件も、一般的には立地が悪いとされています。
やはり、墓地の近くは心霊現象が起こりそうなイメージがありますし、風水上の縁起も良くありません。
また、お盆やお彼岸の時期には、周囲が騒がしくなることも考えられます。
最寄り駅が遠い物件
一般的に立地が悪いとされる物件には、最寄り駅が遠い物件も挙げられます。
最寄り駅が遠いと、通勤や通学の時間は長くなってしまいますし、徒歩や自転車で駅と行き来する場合は、天候の影響を大きく受けてしまいます。
スーパーや薬局などが遠い物件
一般的に立地が悪いとされる物件には、スーパーや薬局などが遠い物件も挙げられます。
これらのショッピング施設が遠ければ、当然買い物の負担は大きくなります。
特に子どもを持つ主婦の方などは、自転車に子どもと荷物の両方を乗せて行き来するケースもあり、その身体的な負担は計り知れません。
また、単身者の方にとっても、比較的食品や日用品などを安く購入できるスーパー、薬局などが遠いことは、経済状況を圧迫すること繋がってしまいます。
日当たりが悪い物件
日当たりが悪い物件も、一般的には立地が悪い物件とされています。
日当たりが悪いと、洗濯物が乾きにくかったり、朝の光が部屋の中に差し込みにくいことで起きにくかったりします。
よって、あまり入居者には好まれません。
上記の物件にメリットはあるのか?
では、一般的に立地が悪いとされる上記の物件において、メリットはあるのかどうかを見ていきましょう。
線路が近い物件のメリット
線路が近い物件には、主に以下のようなメリットがあります。
- 駅にアクセスしやすい
- 採光に優れていることが多い
線路が近いということは、それだけ駅も近いということになります。
駅チカ物件は、入居者にとって非常に魅力的であるため、多少の騒音や振動を我慢できる方であれば、十分入居を希望してくれるでしょう。
また、線路がすぐ目の前にあるような物件は、採光に優れているケースが多いです。
なぜなら、線路沿いには光を遮る建物が少ないからです。
墓地が近い物件のメリット
墓地が近い物件のメリットは、主に以下の通りです。
- 閑静な場所が多い
- 日当たり、風通しが良い
- 地盤が安定している
墓地の多くは住宅街、もしくは小高い場所に立地しているため、その近くにある投資用不動産は、閑静な雰囲気をアピールしやすくなります。
また、線路同様、墓地の近くにも基本的には高い建築物がないため、日当たり、風通しともに優れていることが多いです。
もちろん、墓地が閉鎖されて、そこに新しい建物が建つという心配もほとんどありません。
もっと言えば、墓地に近い物件は地盤が安定していることも多いです。
これは、墓石を守る関係で、地盤の強いところに墓地が設けられるというケースが多いことが理由です。
最寄り駅が遠い物件のメリット
最寄り駅が遠い物件には、主に以下のようなメリットがあります。
- 住環境が良いことが多い
- 開発による影響が比較的少ない
- 治安が良い
駅から距離がある物件は、緑が多いなど、駅チカ物件に比べて住環境が良いケースが多いです。
また、頻繁に開発が行われるわけではないため、近くに高層ビルが建って日当たり・風通しが悪くなるなどの影響を受けにくいのもメリットです。
もっといえば、駅から遠い物件は周辺の治安が良いケースが多く、1人暮らしの女性などでも安心して住める可能性が高いです。
スーパーや薬局などが遠い物件のメリット
スーパー、薬局などが遠い物件には、主に以下のようなメリットがあります。
- 治安が良い
- レジャー感覚で買い物に行ける
例えば、24時間営業のスーパーや薬局、コンビニなどは非常に便利ですが、それらの施設が近い場合、常に人がウロウロする周辺環境になってしまいます。
逆に、周辺にまったくそのような施設がなければ、その分治安は良くなります。
また、ショッピング施設が離れている場合は、基本的にまとめ買いをするケースが多くなりますが、自家用車を持っている方などは、休みの日にレジャー感覚でショッピングをすることができます。
日当たりが悪い物件のメリット
日当たりが悪い物件のメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。
- 夏場は涼しい
- 眩しくて眠れないことがない
- 内装、インテリアが痛みにくい
日当たりが悪い物件は、冬場に少し寒くなってしまう一方で、夏場は涼しい室内環境を保ちやすいです。
また、光が眩しくて眠れないということがないため、夜勤などを行う入居者に対しては、魅力をアピールできる可能性があります。
ちなみに、室内の壁や天井、インテリアにもあまり日が当たらないため、それらの劣化も防ぐことができます。
今回の記事のポイントを整理!
今回の記事のポイントは以下になります。
- 線路が近い物件は音が気になるが、駅チカのケースが多い
- 墓地が近い物件は敬遠されがちなものの、多くのアピールポイントがある
- 駅から遠い物件でも、住環境次第で十分入居者は集められる
- ショッピング施設が遠い物件は基本的に治安が良い
- 日当たりが悪い物件は夜勤で働く方などをターゲットにすべき
以上のポイントはしっかりと頭にインプットしておきましょう!