不動産投資を始めようとする方の中には、候補の物件にワンルームマンションを入れている方もいるでしょう。
ただ、他の不動産投資との違いがわからず、困ってはいませんでしょうか?
ここからは、ワンルームマンション投資特有のメリットを中心に解説しますので、興味がある方はぜひご覧になってください。
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ワンルームマンション投資のメリットは主に5つ
ワンルームマンション投資には、以下のような独自のメリットが存在します。
- 少ないイニシャルコストで始められる
- リスクを分散しやすい
- 流動性が高い
- 空室期間を短縮しやすい
- 管理の負担が少ない
1つずつ順番に見ていきましょう。
少ないイニシャルコストで始められる
ワンルームマンション投資のもっとも大きなメリットは、やはり“少ないイニシャルコストで始められる”という点です。
不動産投資には、ワンルームマンション投資の他にも、一棟アパート投資や一棟マンション投資があります。
これらを始める際にかかるイニシャルコストの目安は以下の通りです。
- 一棟アパート投資:5,000万円程度
- 一棟マンション投資:1億円程度
一方、ワンルームマンション投資の場合、イニシャルコストの目安は以下の通りかなり軽減されます。
- ワンルームマンション投資(新築):2,000~3,000万円程度
- ワンルームマンション投資(中古):1,000万円前後
特に、中古で割安のワンルームマンションを見つければ、場合によっては数百万円程度のイニシャルコストでも、不動産投資を始められる可能性があります。
リスクを分散しやすい
ワンルームマンション投資のメリットとしては、“リスクを分散しやすい”ということも挙げられます。
不動産投資のリスクには、主に空室リスクや災害リスクが挙げられますが、一棟での不動産投資の場合、これらのリスクは比較的高くなります。
なぜなら1つ(一棟)の物件で何かトラブルが発生すれば、そのトラブルを回避するため、一気に複数の退去者が出る可能性がありますし、自然災害が発生すれば、一棟の物件全体に被害が及ぶからです。昨今は、新型コロナウイルスの影響もありオフィスビルなどがまさにその影響を受けていると言えるでしょう。
その点、ワンルームマンション投資は、別々のマンションで物件を区分所有することができるため、あるマンションの物件で空室が増えたり、災害が起きたりしても、他のマンションの物件でカバーすることができます。
流動性が高い
ワンルームマンション投資には、“流動性が高い”というメリットもあります。
これは、“需要が高い”ということを意味しています。
つまり、たとえ手放すことになったとしても、買い手が比較的すぐ見つかるため、売却しやすいということです。
例えば、1人暮らし用の住居を探している方はもちろん、セカンドハウスを探している方や、投資家の方が買い手になることもあるでしょう。
また、流動性が高いということは、自身が投資用のワンルームマンションを探す際、希望に沿った物件を見つけやすいということにもなります。
空室期間を短縮しやすい
ワンルームマンション投資には、“空室期間を短縮しやすい”というメリットもあります。
先ほども触れたように、ワンルームマンションは非常に需要が高く、今後もそれが著しく低下することは考えにくいです。
また、これは買い手に限ったことではありません。
当然、ワンルームマンションの“借り手”になりたい方も、常に一定数存在しています。
もちろん、入居希望者にとって魅力的な条件を揃えることは大前提ですが、ワンルームマンション投資において、1度発生した空室がなかなか埋まらないということは、それほど多くはないでしょう。
管理の負担が少ない
ワンルームマンション投資のメリットとしては、“管理の負担が少ない”ということも挙げられます。
ワンルームマンション投資は区分所有になるため、一棟投資よりも所有する部屋数が少なく、多くの入居者の要望やクレームに対応する必要がありません。
また、区分所有であることにより、一棟ならではの以下のような業務を行うことがないのもメリットです。
ジャンル | 業務内容 |
管理員業務 | 受付等の業務、報告連絡業務など |
清掃業務 | 共有部分の清掃、特別清掃など |
建物・設備管理業務 | 建物点検・検査、エレベーター設備管理、給水設備管理、浄化槽・排水設備管理、電気設備管理、消防用設備管理、機械式駐車場設備管理など |
ワンルームマンション投資のデメリットについて
ワンルームマンション投資にはあらゆるメリットがありますが、当然不動産投資の一種であるため、デメリットは存在します。
特に、以下の2つのデメリットは覚えておいてください。
- 賃料を下げざるを得ない場合がある
- 資産価値が残りにくい
賃料を下げざるを得ない場合がある
一棟物件の場合、たとえ空室が発生したとしても、その物件の部屋はすべて自身の所有するものであるため、常に同じ賃料で入居者を募集することができます。
ただ、ワンルームマンション投資は区分所有ですから、他の部屋のオーナーが賃料を下げると、必然的に自身も賃料を下げざるを得ない状況に陥ります。
これは、1部屋だけ賃料が高いと、入居者に敬遠されやすくなってしまうことが理由です。
もちろん、このような状況になると、当初思い描いていた利回りを達成できなくなってしまうため、注意しましょう。
資産価値が残りにくい
先ほど、ワンルームマンション投資のメリットとして、“流動性・需要が高い”という点をピックアップしました。
もちろん、これは事実なのですが、高い価格で売却できるかというと、必ずしもそうではありません。
ワンルームマンションの場合、一棟物件とは違ってその土地全体を所有しているわけではありません。
つまり、大半は建物部分であるため、資産価値が減少しやすいということです。
よって、売却時の利益を求めているという方には、あまり向いていないかもしれません。
今回の記事のポイントを整理!
今回の記事のポイントは以下になります。
- ワンルームマンション投資は少ない金額で始められる
- ワンルームマンション投資はトラブルや自然災害発生時のリスク分散がしやすい
- ワンルームマンションは需要が高く、空室期間も短縮しやすい
- ワンルームマンションは管理の手間も省ける
- ワンルームマンション投資は賃料値下げ、資産価値減少のリスクが大きい
以上のポイントはしっかりと頭にインプットしておきましょう!